ナミビアの歴史
ナミビアの正式名称はナミビア共和国。アフリカの南西部に位置します。
ナミビアには、もともとサン族が居住していましたが、
農耕・金属加工などの技術を持つバントゥー族の拡大で、
次第にバントゥー族がナミビアを支配するようになります。
しかし、14世紀にはイギリスがナミビアのウォルビスベイを占領し、
ケープ植民地との中継基地としてナミビアを利用し、1884年から1915年
までは、ドイツ帝国による植民地支配をされていました。
1908年、ドイツ帝国による植民地支配に対する反乱を起こし、
1910年には南アフリカ連邦に占領され南西アフリカという名称に変更させられています。
その後も国連の決議を拒否し実効的支配を続け、
人種隔離政策(アパルトヘイト)を行います。
人種差別的主義に対する国際避難から経済制裁を受け、
ナミビア国内では独立運動が盛んにおこなわれるようになりました。
多くの戦争や虐殺など、悲しい歴史に終止符が打たれたのは1990年。
ナミビアという国が独立国家としてスタートしたのです。
現在は、200万人という少ない人口と恵まれた地理、ダイアモンドやウラン、
銅、金亜鉛、などの貴重な資源が豊富なことで、南アフリカの中では
豊かな国と言われていますが、貧富の差が激しいとも言われています。
ナミビアの文化
ナミビアには、バントゥー系の農耕民、オバンボ族が人口の大半を
占めています。その他には、オカバンゴ族、ヘレロ族、ダマ族、コイ族、
サン族、その他白人(移民の子孫)など、多くの種族が暮らしています。
公用語は英語とされていますが、実際に多くの人が使っているのが
アフリカーンス語です。また、植民地時代の名残から、ドイツ語を
話す人も多いようです。
国民の80%〜90%はキリスト教を信仰し、その他は現地固有の宗教を
信仰しています。
ナミビアの地理
ナミビアはアフリカ大陸の南西に位置し、大西洋に面しています。
海沿いには、世界で最も古いといわれるナミブ砂漠が広がり、
内陸部はカラハリ砂漠につながっていいて、居住適正地域は
非常に狭い国土です。
沿岸中部には、ウォルビスベイという天然の良港があり、
現在は国際線が利用する空港も置かれるナミビアの第二の首都
とも言える場所です。
首都はウィントフック。ナミビアのちょうど真ん中に位置し
13の州から成り立っています。